ponia no kimono

ポニアセレクション。
「大正ロマン&昭和モダンの着物」


Ponia−ponは東京・根津の小さなアンティーク着物ショップです。
OPENして15年間、上質な、大正ロマンの魅力あふれる
アンティーク着物をお届けすることを心がけてきました。

そのスタイルは多くのお客様に支持されてきたと自負しておりますが、
アンティーク着物は、色柄がどれだけ素敵でも身丈や裄が短いため着ることができないものもあります。
気に入って着ていたら経年劣化で生地が傷んできたということもあります。

また、アンティーク着物を多くの女性に知ってもらいたいけれど、
生地がデリケートだから扱い方に気を付けて、といえば
「着物なんて面倒」と思う人もいるでしょう。

ただ、大正末期から昭和初期につくられたアンティーク着物の色柄は
オシャレが大好きな女性にとって、心の琴線をわしづかみにされるような衝撃があるはずです。

そのロマンチックさ、その斬新さ、そして、どこか懐かしさ…。
ぜひ多くの女性にそんな魅力を知ってもらいたい!
「Ponia no kimono」はそんなコンセプトから誕生しました。

もちろん、Poniaが制作に踏み切ったのは、
手頃なポリエステルの着物のクオリティ向上、再現性の高い染め方が可能になった、
など繊維業界の技術の進歩もあります。

当時の色や線は、現代の着物柄と違うため、校正を重ねないと納得できる状態にはならないのですが、
根気強く付き合ってくださるコーディネーター、工場、職人さんたちのおかげで、
Ponia−ponは本格的にアンティーク着物の復刻を始めることにしました。


Poniaのこだわり



サイズについて

S 身丈159cm 裄66cm 前幅23cm 後幅28.5 袖丈61cm
M 身丈164cm 裄69cm 前幅24cm 後幅29.5 袖丈61cm
L 身丈169cm 裄71cm 前幅25cm 後幅30.5 袖丈61cm

身丈は、背中心から測った着物丈です。
一般的には身長と同じくらいの長さを目安としていますが、普段着なら身長マイナス5cmくらいでちょうどいいと思います。
また、袖丈は61cm(1尺6寸)となっています。
既婚者は袖丈49cmといわれることもありますが、けっしてルールではありません。ぜひ一度袖丈長めを試してください。
Ponia-ponにご来店になるお客様も年齢問わず、長め袖の魅力を実感していただいています。
(マイサイズ対応で袖丈49cm=1尺3寸にすることもできます)




マイサイズのご注文について
着物を仕立てる際の寸法をご存知の方は、身長、身丈(背から)、裄(肩幅+袖幅)、前幅、後幅をお伝えください。
寸法をご存じではない方は身長とヒップサイズをお伝えいただき、ご相談ください。
Mサイズで身長162cm〜168cm、ヒップサイズは91cmが目安です。




素材の品質について
着物の素材はシルジェリー、セオαなど

●シルジェリー
東レが開発した高級ポリエステル素材です。
ポリエステルはもともと強すぎる弾力があり、シルクの、肌に添うような質感とはかなり違いました。
しかし、断面を絹と同じような構造にすることで、絹のような肌触りを実現したのがシルックであり、シルジェリーです。

一般的なポリエステルの着物と違い、シルクに近い触り心地で、着ているときにもフィット感があります。
静電気が起きないよう帯電防止加工も施されていて、ポリエステルを着たときのバチバチ感とは無縁です。


●セオα
東レの開発したポリエステル。
汗で生地が肌にべとつくのを防ぐため、細かい溝を持つ異形断面の糸と丸断面の糸がランダムに組み合わされた独特の構造をつくりだしました。
そのため素早く汗を吸収し、外に発散してくれる夏に最適の素材です。

綿の浴衣に比べて浴衣内側の温度が低いという実験データもあり、
暑さがこもらないので着ている間中、涼しく過ごせます。

また、家庭で手軽に洗濯でき、洗濯後はノーアイロンで着用できます。




染めの技法について
失われてしまった職人の技、アーティストの思いをデジタルプリントの技術を使い、
できるだけ忠実に再現するため、<Ponia no kimono>ではダイレクトインクジェットプリントを採用しています。
この染め方は生地に直接プリントする方法。
仕上げに蒸しの加工を入れて色を定着させているので変色、退色が少なく、プリントが色あせにくい特徴があります。

また、生地に直接染めることで柄のエッジや細い線、繊細な表現の再現性も高くなります。
プリンターも、ヘッドからの染料の吐出量が最も多いマシンを使用。
大量の染料で染めているので深い色が出せています。
染めが難しい黒も他のインクジェットプリンターより、より深い漆黒になると言われています。
染められる素材はポリエステルばかりではなく、綿、絹、麻など幅広く使えるので、今後、いろいろな素材での復刻が可能になります。



お手入れについて
シルジェリーも、セオαもしわになりにくい素材なので、洋服と一緒にクローゼットの引き出しに入れておいて構いません。
汚れたな、汗をかいたな、と思ったときに、洗濯機へ。洗濯ネットに入れて、洗濯機にポン。「おしゃれ着洗い」を設定してください。
気をつけていただくのはあまり脱水時間をとらないこと。約30秒ほど脱水して陰干しします。
できればノーアイロンで。アイロンをする場合は必ず当て布をして中温以下に設定してください。